重ねの色目

昔の人々は様々な色を組み合わることで草
花などに例えて季節を表現していました。
これを「重ねの色目
(かさねのいろめ)」と呼んでいます。
平安から鎌倉時代の宮廷女官はこれをうまく着こなすことに懸命だったそうです。

 では、その一部をご紹介します。

(カットの木版刷り 1907年 国史大辞典より)
ここでの表現色は厳密な正確さはありません。

ちょっとその前に・・・・
「重ねの色目」とは別に「襲ねの色目」というのもあります。
読み方は同じなのですが意味は違います。

その違いを・・・・・ごくごく簡単に
重ねの色目

 袷(あわせ)の着物の衿や裾には数ミリほど裏地が見えるように縫ってありますね。
あの表地と裏地の組み合わせ色が「重ねの色目」なのです。
襲ねの色目

 単(ひとえ)の着物の上に袿(うちぎ・うちかけ)を何枚も重ねて着たその色の組み合わせを「襲ねの色目」と呼んでいます。
 十二単などがこれに当たります。

衣裳の重ねの色目はその時代の中で複雑多岐に様々な展開をしてきました。和歌にも多く詠まれていますが詳しいことは筆者も存じません。悪しからず。

色の呼び名の例
紅梅(こうばい) 香(こう) 黄(き) 木賊(とくさ) 瑠璃(るり)
紅(くれない) 朽葉(くちば) 女郎花(おみなえし 秘色(ひそく) 紫(むらさき)
赤(あか) 山吹(やまぶき) 萌黄(もえぎ) 縹(はなだ) 蘇芳(すおう)
桧皮(ひわだ) 鳥ノ子(とりのこ) 青(あお) 紺青(こんじょう)  ここに表示した色は中(なか)色で、これより濃い色は濃(こき)、淡い色は淡(うす)を冠して呼んでいます。
(例)中紅梅→淡紅梅・濃紅梅 

では、春から始めましょう。

莟紅梅 紅梅の蕾の色 若草 早春の草芽
萌黄色の新芽と花 野に咲くスミレ
赤い若葉と白い花の山桜 猫柳の芽の産毛

続きは次回に・・・

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